紗幕スクリーンFAQ集
Q1.重さはどのくらいになりますか?
スクリーン本体の重量は180cmのもので約2kg、90cmでその半分程度
になります。 ケースは2m(180cm用)で約3kg、同じく1m(90
cm用)で半分といった感じになります。
152cmでは大体180モノの8割程度と思っていただければ良いかと思います。
Q2.専用ケースは一本しか入りませんか?
デュアルタイプ対応ケースをリリースいたしました。
2本ひとまとめで収納することができ、シングルタイプ2本よりお得です。
Q3.素材は拝見しました所、アルミの金網に近い素材に感じるのですが、何になりますか?
(折れ等も心配です)
素材は説明にも記載してある通り、グラスファイバー製のもので、表面にビニール
樹脂コーティングが施されたものです。
柔らかくてしなやかなものですが、強い折り目が付くと延ばすのに時間が掛かります。
長時間吊り下げておけば、次第に折り目やシワは取れていきます。
収納や保管は基本的にポールのまま巻取って運用していただくのが良いです。
Q4.紗幕スクリーンの後ろに立ってパフォーマンスするということは可能でしょうか?
そしてスクリーンの後ろに立ってる私たちも客席から見えるのでしょうか?
勿論可能です。 一般舞台演出では照明のコントロールによって紗幕の内側と外側
の世界を瞬時に切り替えたり、場面転換を行うという手法がよく使われます。
同様に、この場合ですとパフォーマーが立っている側を照明で明るくする事で紗幕越しに
パフォーマーが見えるようになります。
逆にパフォーマー側を暗転にし、客席側を明るくしたり紗幕自体に照明を当てたりする
ことで、パフォーマー側の存在を隠すことができます。
言わばマジックミラーのような効果と言えばイメージできますでしょうか。
当方が提案する映像での効果として、この両効果を併せる事により、実体(パフォーマー)
と映像を合成する事が可能になるということです。
重要なのは、照明をどう巧くデザインするかという点になります。
特にプロジェクターと同様に正面からスポットライトを使うと、どうしても映像と
重なる部分が弱くなったり見えなくなったりもしますので、照明オペレーターとの
演出打ち合わせもしっかりと行っておいたほうが良い結果を生むでしょう。
できれば小屋の照明と話しができる、あるいはオペを交代してもらえるレベルの
専属照明デザイナーを抱えられればベストです。
Q5.スクリーンの後ろに立っても眩しくないでしょうか?
プロジェクターのパワーや投射距離にもよりますが、ライブハウスや小箱のクラブ規模ですと、
スポットライト並に眩しいと思います。
当方のWEBでご紹介している写真は2200ANSIルーメンのものを大体5m程の距離で投射して
いますが、ホットスポットが直接目に入るセッティングではDJ陣にかなり眩しいとクレームが
入る程でした。
映像素材の内容にもよりますが、黒抜きタイポグラフィーなどのように、頻繁なホットスポットを
食らわないようなものであればそれほど気にならないかもしれませんが、明るい背景を伴った
映像などでは、眩しさに加え、マスキング効果でフロアなど紗幕の向こう側が見えなくもなります。
目線をかわしたセッティングや、フロアにも照明を入れたり、フロア監視カメラを仕込むなど
の配慮を施すことも場合によって必要かもしれません。
このあたりの事はミーティングを重ねて理解を求めたり、改善策を工夫してみてください。
演出優先と考えて、照明の一部と我慢できればベストではありますが・・・。
Q6.スクリーンに映る映像についてはどのようなクオリティーなのでしょうか?
網目素材のため、無地のスクリーンのような高精細は望めませんが、現在までクオ
リティー面での不足を感じるという感想は頂いたことがありません。
十分に表現力を有した素材だと考えております。
紗幕ならではの特殊な効果を体感していただければ解るのですが、むしろクオリティー
よりもエフェクトとしての面白さを求めていただくアイテムとお考えいただいたほうが
よろしいでしょう。
コツを1点申し上げるとすれば、紗幕にカッチリとフォーカスを合わせると、プロジェクター
のピクセルとスクリーンの網目が干渉をおこし、モアレが出ますので、気持ちフォーカスを
眠くすると良いです。
Q7.天井からつるせない場合他に何か良い方法は無いでしょうか?
スクリーン自体の重さは1800mmx1800mmサイズで大体2kg程度ですので、
空調ダクトなどにぶらさげても大丈夫でしょう。
ただし、会場によって状況は様々だと思いますので、小屋の担当者と相談される事を
お勧めいたします。
元飲食店などの店鋪物件だった小屋などでは、結構ネジアンカーが残っている事も
多いです。 もし良い位置にアンカーがあれば、ホームセンターなどの電工部材
コーナーに行き、棒ネジと吊り金具類を暢達して独自に吊り点やバトンを設営する
手があります。 (掲載写真の例ではこの方法で設置しています)
他にフレキシブルな方法としては、床と天井の間でツッパリポールの柱を上手下手
にそれぞれ立て、スクリーン吊り用のバトンを渡すという方法もあります。
いずれにしてもタペストリースタイルのため、吊下げ以外の設置は難しいでしょう。
とにかく、まずは現地の下見をして状況を詳しく調べ、小屋の担当ともよく相談され
たほうが良いです。
Q8.ケース無しでの発送はしていただけないのでしょうか?
商品の保全を考慮し、発送時の梱包形態を思考した結果、梱包にかかる費用がケースの値段に
匹敵してしまうため、現状では専用ケースをそのままセットという形を取らせていただいて
おります。
将来的に低コストな梱包法が確立できるように考えてはおりますが、ご了承ください。
ケース無しをご希望の場合は直接お引き取りでお願いしております。
Q10.どのくらい光が透過しどのくらいスクリーンに映る(光が残る)感じでしょうか?
ある特定の色が抜けるのでしょうか?それとも全体的に透けて移るのでしょうか?
スクリーンの透過率ですが、WEB写真のイメージはほぼ肉眼と同等な感じです。
ほぼ半々と言った感じでしょうか。
理屈的には「網超し」という状態ですので、網目を抜けた光はそのまま素通りするという
感じになります。
抜けた光の認識度はあてた素材によります。 反射率の高い映像用スクリーンであれば、
等価な明るさとクオリティーを得られますが、光を吸収してしまう黒幕などでは、ほとんど
見えなくなってしまう事もあります。 このような特性をうまく利用すると、3D的な空間
や実体との合成などを効果的に表現可能です。